最近、想像して感動したこと。
仕事関係の資料づくりで、
仏像の種類について解説書を読んでいました。
ひとつの事柄について調べていると、徐々に知りたくなるのが大局で、
そもそも、どういう経緯だとされているのか、
とか、
いつからそうなったのか
とか。
今回は、日本の仏像はいつ頃から作られ始めたのか(・・?
という疑問が。
そこから、
久しぶりに日本美術史に関する手持ちの本を開いて、
縄文時代から読み返して、仏教伝来までたどり着いた時、
これまで、なんとも感じなかったある文章が、
心に刺さってきた。
「588年、百済から僧6人、寺工2人、鑪盤博士1人、瓦博士4人、画工1人が派遣され、日本最初の仏教寺院の建造が始まった」(辻惟雄著「日本美術の歴史」より)
博士という言い回しにも、ロマンを感じずにはいられない。
たった14人で、
当時の日本にやってきた、今でいう先進国の識者と技術者たち。
遥々、海を渡って。
写真も、映像もない、事前に行き先の様子など分かるはずのない、
未知の世界へ。
どんな国か分かったものではないはずの、
当時の日本へ。
一体どんな人たちだったのか。
家族はどうした?
来てからどうなった?
どんな姿だったのか?
年齢は?
大柄?小柄?
イケメン(・・?
とか・・・。
なんて、逞しい!
それぞれの分野で高い技術をもっていたに
違いない選ばれた人たち。
これまで、読んだことのある内容ではあったけど、
想像したことはなかったな。
「日本美術の歴史」をもう少し先まで読むと、
12回のチャレンジの末、
やっと日本に上陸した鑑真和上のことも出てきて(鑑真和上像)、
気が遠くなる思いがした・・・。
そして、現在の自分を振り返り、
張り子のだるまを作る計画を立てて、
芯材のイチョウの木の硬さに心が折れかけていた
自分を奮い立たせる。
「忙しい」という理由で、
諦めかけている自分を戒める。
仏師のようにはいかないけれど、
これは
私の小さな挑戦である。
読んだことや考えたことを、
実際の形に表したいと思っている。
まずは15個の木製芯材を彫る!
それにしても、
イチョウの木が硬い・・・・・・・・・
心は折れずとも、
いずれ彫刻刀が折れるかもしれない。
しかしながら、手仕事しているから、
想像力が広がるのではないかとも
感じているので、
続けてみよう、だるま彫り。
行動を起こしたら(創造したら)
一体何が変わるか、
検証したいと思います。