岡本太郎展へ
出掛けてきました!
オープニングセレモニーは午前中に終わっていたようで、
私たちが昼過ぎに到着した時には、
程よく混雑していなくて、
ゆっくりと鑑賞することができました。
まずは「森の掟」(1950年)がお出迎え。
想像していたより実物の色が美しいことに驚きました。
岡本太郎さんの油彩画の腕前は予想以上でした。
展示風景のみ撮影Okな展示室内。
どれもこれも撮影したくて、いちいち立ち位置が気になる。
楽しみにしていた展覧会は思いの外興奮するので、
本日は思いのまま観覧して、
落ち着いたらもう一度美術館に見に来ようと腹をくくって、
初回を楽しむことにしました。
「明日の神話」(1968年)
今日は13:30から川崎市岡本太郎美術館の学芸員である佐々木秀憲さんの
記念講演会「原色の呪文ー岡本太郎の芸術」もありました。
その中の佐々木さんのお話↓
「神話は過去の出来事が語り継がれて後世に神話となったもの。明日の昨日は今日です。つまり、明日の神話は現在起きていることなのです。」
「岡本太郎の作品は一見分かりにくいかもしれませんは、すべてに明確な意味があるのです。」
といった内容を佐々木さんがお話になられているのを聞いて、
確かに。
「岡本太郎作品はなんだか分からない。」
という思い込みをしているのかもしれない。
今の私が知らないことをたくさん知っていたはずの岡本太郎さん。
私の知らない時代を生き抜いてきた人。
常に「挑む」姿勢で生き、
計り知れない想像力と創造力で
作品を生み出してきた人。
彼の作品が今の自分にとって、
ただ分からないように目に映るのは当然のことかもしれない。
彼にとっては、
哲学や民俗学や芸術学や当時の芸術運動や思想、
彼が実際に経験したこと、
彼が未来の人々に託したメッセージ
などの
彼が考えたことや感じたことや願ったことの
すべてのエッセンスを基に構築した、
彼の総体が作品なのだとしたら。
作品の根にある数多の学問を紐解くことが岡本太郎作品を深く理解する
ための手がかりになるのでは(・・?
とも思うけれど。
ん~、それを考えると一層分からんよ。
・・・岡本太郎さんの知識量と彼が一生をかけて考えてきたことは
私にとっては宇宙的(・・?なのだと想像します。
だけど、彼のことを何も知らなくても
美術作品からは無条件にメッセージを受け取ることができる!
ただ、彼の表現のエネルギーが伝わってくる。
そして、もっともっと色んなことを知りたいと思う。
まずは手っ取り早く
岡本太郎さんと同じ方向を見てみました。
ちょっとずれてるかな?
今回の展示作品「坐ることを拒否する椅子」には座ることができます。
てっきりプラスチック製だと思っていたら、
陶製だった!しかも信楽焼らしい・・・
このユニークな見た目で、伝統工芸の手法。
なんてことだ( ゚Д゚)
あっさり 座れた。
楽しい。
そして、
展示会場全体を包む
色が鮮烈。
私は油彩画を描くにあたって、
テーマに関わらず、
つい、当たり障りないやわらかい色調を選んでしまいますが。
そして形の境目を曖昧にしたくなるのですが、
太郎さんの作品は何もかもがはっきりしている。
展覧会の最終回までに
もう一度、観覧しに来たいと思います。
今日は美術教室アトリエアルテの研修日であると同時に、
この一年間を締めくくるご褒美の一日、
岡本太郎展dayでした(*'▽')