かちゃねこの日記

猫たちと過ごす平凡な日常の1コマ

こども美術教室便り

今日は午前中が受験生と一般の生徒さん、

午後からこども美術教室の2本立てでした。

 

 

こども美術教室は2020年より本格的に

土日午後の両日開講となっています。

こども美術教室には、

5歳~小学校6年生までの生徒さんが各学年にほぼ1名ずつは

在籍していますので、各年齢ごとの制作過程に関わることの

できる講師陣は、毎回驚きと発見の連続です。

 

 

今日は午前中に受験生と一緒に描いた私の自画像の肌色を見せながら、

イマイチな作品例として、

「黒を混ぜるとこんな色になるから、気を付けよう!」

と伝えると、

制作中に誰ひとりとして

迂闊に黒を手にすることがなかった・・・。

 

そんなにまずかったですか(・・?私の自画像の肌色・・・

 

 

とても良い例を見せるより、

あまり良くない例を見せた方がわかりやすいかもしれません。

 

さらに、

服の色が違っているとか、髪の毛の色が似てないとか、

こども教室の生徒さんの率直な意見に学ぶことが

多かった講師陣です。

よく見てるな~・・・・

 

 

 

 

 

現在、紙芝居の歴史について4000字程度のレポートを

まとめています。

こども向けの娯楽や児童文化財として、

社会的評価はおそらくずっと、高くはない、「紙芝居」。

しかしながら、

感受性の強いこどもたちが触れる身近なメディアとして、

紙芝居が果たしてきた役割は侮れないと考えています。

 

特に戦時中の教育紙芝居系の表現内容に関しては、

戦後にあわてて焼却処分された経緯をみても、

児童文化財であるが故に戦争責任を免れているような

部分もあるわけですが、

こどもたちに影響を及ぼす紙芝居の存在は、

他に情報源の少ない昭和期には今以上に大きかったと想像します。

 

 

現在は、インターネットを通じて様々な情報を

自分から得ることが可能な時代であると信じたいですが、

情報自体は他者が作っているものであると考えているので、

自分自身で見たり経験したりした事柄や

編集に時間のかかる書籍などとは違った、

最近の流動的な情報について

 

安心して取り込めるものがどれくらいあるのか、

今、本当に必要な情報は何なのか、

自分自身で考えることが大事だと、常々思います。

 

しかしながら、

こどもが触れる情報に関しては、

大人の判断力の影響下にあると考えると、

少し怖くなるところです。

 

 

 

美術に関わるすべてのこどもたちが、

自分の目で見て、

ものごとから直に感じて、

率直に表現する、

日常的な機会を作るのが、

私たちの仕事だと思っています。

 

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すぐに何かが変わるような事ではないし、

すぐに役立つことでもないけれど。

 

 

絵の具や粘土や木や石や紙や水が、

今ある様々な身近な素材が、

思い出すことのできない、

遠い存在になってしまわないよう。

 

 

今日も美術の準備をしようと思います。

 そして、アトリエアルテ印のだるまを作ろう!

 

 

 ちなみに、

画像はこども美術教室の中で一緒に描いた、

講師作品です・・・悪しからず(=_=)