かちゃねこの日記

猫たちと過ごす平凡な日常の1コマ

今夜のNHK番組「クローズアップ現代」

2020年4月22日㈬

風が強くて寒い一日でした…23:26現在、今も外は強風です*1

 

 

22:00から放送された今夜のクローズアップ現代

演出家の平田オリザさんが出演していました。

 

昨年の夏、

福岡で開催された、

平田さんの演劇手法を使ったコミュニケーションワークショップ

に参加した折、現場で実際にお会いしたことがあるので、

親しみを感じてテレビに見入る・・・

 

 今はお隣、福岡県に移動することはできないだけに、

懐かしいなぁ・・・

暑かったなぁ・・・

 

 

 

平田さんは番組内で、

音楽ライブや、舞台演劇、オーケストラ、古典芸能、コミケなど、

様々な分野におけるイベント自粛によって、

「文化」が衰退していくのではないかという危機感についてお話されていました。

 

 

アーティスト、俳優、演奏者などだけでなく、

音響設備や配給会社、芸能事務所など、

文化に携わる人は広範囲にわたるので、

今回のコロナショックが収束した時に、

どれくらいの人が転職や廃業を免れて踏みとどまっていられるか。

 

 

文化の担い手とともに、それらを受け取る側の両方に痛手が・・・

 

 

文化を支える担い手がいなくなることに対する危機感を

改めて痛感しました。

 

 

ネット配信によるライヴで、

普段よりも大勢の集客に成功しているアーティストがいることなど、

新しい取り組みに希望もあるけれど、

アンケートをとれば、やはり現場で実際に舞台を味わいたいという人が9割だとか。

 

 

 

最終的には、生の舞台を見に来てもらうことが目標であると。

 

 

 

番組の最後に演出家の宮本亜門さんが、

今、アーティストが自らを否定してしまうことが一番危険であり、

ものづくりをやめてしまってはいけないのだとおっしゃっていた。

 

 

 

 

 

日本人は、日常的に恩恵を受けている「文化」というものに対する

意識が欧米諸国のように高くはないかもしれないけれど、

それぞれが大切にしてきた歌やダンスや音楽や演劇や絵画や・・・

日々私たちの心の根っこを支えてくれている「大好きなこと」

ができなくなるようなことになっては、生きる楽しみが減ってしまう。

 

 

 

 

一番大切なのは当然「命」に決まっているけれど、

今の状況が収まってから必要になってくるのは、

楽しみや癒しや、励みになる、

人間/人生を支える文化なのだと強く思います。

 

 

 

今の私にとっては、絵を描くこと。

美術が中心にある生活を諦めずにいることだと思っています。

 

 個人・公共問わず、

人が集う「美術教室」という場所も守らなくては。

 

 

気長に、小さな作品を描いていこうと思います。

そして発信も。

 

 

f:id:kachaneko:20200422235431j:plain

 

 

 ただ、

困難な時代のあとに花咲くのも文化。

美術史を大局的に学び直す良い機会だとも思っています。

 

 

 

 

 美術文化も、音楽文化も、演劇文化も、

もっと日常的な食文化も、服飾文化も・・・

 

変化は免れないとしても、

私たちが受け継いで営んできた多様な文化が

簡単に消えてほしくないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:+_+