かちゃねこの日記

猫たちと過ごす平凡な日常の1コマ

クリスマスの朝、考えさせられた事。

2021年12月25日㈯☀

 

 

ついに

冬休みにたどり着きました。

 

 

私が非常勤講師として勤務している公立中学校の終業式は昨日だったので、

次に学校に行くのは始業式!

 

 

自宅の美術教室は受験生対応のため、

年末年始も開講する予定ですが、

とりあえずホッとして、

のんびり朝ごはんやゴミ出しを済ませようとしていたクリスマスの朝。

 

 

 

自宅沿いの国道で車に撥ねられたたぬきの姿を発見。

 

 

 

クリスマスに天に召されたたぬきは、

昨夜見かけた脱毛したたぬきだと、すぐに分かりました。

これで2頭目、ほぼ同じ場所で確認。

 

 

 

秋以降、我が家の駐車場に生えているモチノキの赤い実を食べに来ている

たぬきの姿を複数見かけてきたけれど、

幹線道路沿いの駐車場のため、案じていたことが

また起こった。

 

 

 

今日は休日のため、市役所経由→道路緊急ダイヤル(#9910)に通報、

お迎えに来てもらいました。

 

 

 

昨夜みかけた際もすでに弱っていた。

冬を越せないだろうと思ったけれど。

 

 

最近頻繁に見かける脱毛して衰弱したたぬきは、

どうも「かいせん症」という皮膚病に感染しているようだ。

 

 

全国各地で目撃情報が増えているのだとか。

 

 

 

 

 

以下、

公益社団法人  日本獣医師学会HPの記事✍↓参照

 

 

Q:野生タヌキの疥癬症について

私は埼玉県和光市在住の20代会社員です。
野生タヌキの疥癬(かいせん)症について伺いたいと思います。
数年前に胴体の毛が抜け落ちて象のような皮膚になっているタヌキを目撃しました。インターネットで調べた結果、それが疥癬症だとわかりました。
以来、年に何回か目撃するようになったのですが、今月に入っては2回も、かなり弱った疥癬タヌキを、どうしたらよいのか分からず警察に引き渡しました。
タヌキをどうするのかと聞いたところ、保健所へ連れて行くとのことでした。
確かに瀕死の状態らしかったので致しかたないとは思っても、駄目はもともとでせめて獣医師の所へ連れて行けばよかったと後悔しました。
これまで、街の開発が進み、車にひかれたタヌキを幾度となく目撃しています。
さらに、疥癬が流行し地域のタヌキは全滅してしまうのではないでしょうか。
住む場所をどんどん奪われ、タヌキがかわいそうでなりません。

質問したいことは、
 1.疥癬タヌキを見つけたらどうしたらよいのか。
 2.疥癬症がこれ以上蔓延しないようにするために、私たちにできることはないか。
 3.飼い猫が万が一外に出た際、感染してしまわないか。
 です。

お答え
  1. 疥癬タヌキを見つけたらどうしたらよいのか。
    タヌキを含む野生鳥獣を保護した場合には、まず各都道府県の野生動物担当部署に連絡して下さい。各自治体によって、その後の対応が異なる場合がありますが、一般的には指定の傷病野生鳥獣保護診療機関(動物園や動物病院など)に搬送することになります。埼玉県の場合は、環境管理事務所または自然環境課にお問い合わせください。
    疥癬タヌキを発見した場合、行政機関の指示に従うのが第一ですが、保護する場合には、攻撃してきたり、(疥癬ダニは基本的には人に感染しないと言われていますが)一時的についたり、運んで飼育犬に感染させたり、また他の病原体に感染したりする可能性もありますので、皮手袋・段ボールなどの道具を用いて捕獲・搬送して下さい。

  2. 疥癬症がこれ以上蔓延しないようにするために、私たちにできることはないか。
    タヌキやキツネで発生している疥癬症がペット由来なのか、それとも元々自然界に分布していたのか、という議論があります。これまでに行われた研究結果からは、はっきりとした結論は出ていません。ただ言えることは、人間の自然破壊によってタヌキやキツネが生息場所を失った結果、生息密度が高まったり、ゴミや餌付けのために集合したりして接触機会が増して感染リスクが高まった状況があると考えられます。このことからも、私たち人間が関わって、野生動物に感染症の発生リスクを高めてしまうことは避けなければなりません。
    私たちにできることとして、
    1) 野生動物のおかれている現状について広く普及啓発し、正しく理解すること、
    2) ペットを飼う飼い主のモラル向上(捨てない・逃がさない・放し飼いにしない)、
    3) 人と野生動物の適正な関わり(餌やりをしない、ペットとは異なり自分で生きられる動物であることの理解)、
    4) 身近な自然環境を保全する努力、
    5) 調査研究に基づく環境モニタリング、などが重要と考えます。

  3. 飼い猫が万が一外に出た際、感染してしまわないか。
    イヌの疥癬症を引き起こすのは、センコウヒゼンダニで、キツネやタヌキにも感染します。一方、ネコの疥癬症を引き起こすのは、ショウセンコウヒゼンダニで、アライグマやハクビシンで感染報告があります。飼い猫が野外でタヌキから疥癬ダニに感染する可能性は少ないと思います。しかし、他の感染症防御の観点に加え、他人や自然界への配慮からも、飼い主の責任として猫を屋外に放すべきではありません。

 福井大祐(旭川市旭山動物園 獣医師)

 

 

 

なぜに、クリスマスにこんな凄惨な場面に遭遇しなければ

ならないのか(・・?と、

こういう身勝手な人間の発想が引き起こしている環境破壊。

 

そのあおりをたぬきたちが受けているのだと思った。

 

 

 

 

すべての出来事に耳を傾けなければ。

かなり気落ちした午前中。

 

 

 

また同じようなたぬきを見かけたら、

今度は、大分県の野生動物担当部署に連絡してみようと思います。

 

何か、ひとつだけでもいいから

行動を変えたいと思ったクリスマスです。

 

 

 

 

 

・・・・

 

 

で、さっそく大分県のホームページで検索したら、

大分県では野生の傷病鳥獣の保護制度があるけれど、

林業に害を与える、

イノシシ、シカ、サル、カラス、タヌキらは制度の対象外なんだとか・・・・

 

 

都道府県によって対応が全然違います。

 

 

つまり、

制度的には大分県の野生のたぬきは、

交通事故で傷ついていても救われないといことになります。

 

 

 

 

私は大分県生まれの大分県育ちですが、

この先大分県で生きて行けるか、

天寿を全うできるか心配になってきた( ゚Д゚)💦

 

 

 

何となく自分が持っている、感じている、

事に及んでどうしたら良いか分からない時の感覚は、

自分を取り巻く文化の価値判断の表れなのかもしれません。

 

 

 

今、できることは、

10匹の猫たちの完全室内飼いをこのまま徹底すること。

 

夏場に、

障子の張替えのために外した障子枠とサッシの

すき間から4匹脱走するなどというへまは、

今後絶対にあってはならない。

 

家の猫から野生動物の方に

何かを感染させてしまうことだってある!ということを強く認識。

 

 

 

獣医さんが完全室内飼いを指導する意味が

違った視点から読み取れました。

 

 

自然界との境界線をピシッと引いておかなければ!

 

 

 

 

新型コロナウイルスも同様の事案なのではないかと

想像します。

 

 

 

 

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※元、野良猫のたーさん

 

完全室内生活に特段不満無しの様子・・・。