懐かしい彼のこと。
今の住居に引っ越して来てからすでに6年が過ぎ、
もうすぐ猫と暮らし始めて3年目が来ます。
以前住んでいたマンションから私たちと一緒に引っ越して来たのは、
ヘム君というヨークシャーテリアの男の子でした。
散歩が大好きで、声が大きくて、気が強くて、
自分ファーストな私のことを、ずっと大好きでいてくれた。
私がヘム君を思うよりも、ヘム君が私のことを思う方が絶対に勝っていた。
記憶というのは曖昧で、煩わしいことは忘れてしまって、
自分に都合の良いことしか思い出せない。
実家近くのペットサロンへ散髪に行って、
さっぱりして、毛並みつやつやご機嫌ヘム君↓
最大に自尊心が高まっている時。
黒くてビロードのような触り心地だった。
「ざびえる」の箱に似ていた。
まだ彼が若いころ、散歩中に電信柱の影から突然野良猫に襲撃されて、
それ以来猫が大嫌いになったヘム君。
今頃、天国から猫3匹と暮らす私のことを見ていて、
腹を立てているかもしれない・・・。
でも、もう犬を迎える気にはなれないのです。
私にとってヘム君が最後の犬。
こんな台詞が演歌にあったような・・・?
いろいろと心の整理をしながら、次の引っ越しに備えている
この頃です。